虐待しているのでは…と感じる保護者への対応

虐待しているのでは…と感じる保護者への対応

よく未婚の保育士で、「保育園で子どもを見ているから、子育てなんて楽勝」と言う人がいますが、それは間違いですし、危険な考えでもあります。

危険である理由としては、自分の行っている保育を正しいと思い込んでいる点です。

保育には正解がなかなかなく、色んな人の指導を見ながら段々と保育士として子どもに良い保育を行えるようになるのです。

自分が正解と思うと、それ以上の向上が期待できません。

そして、間違いである理由は、保育士は時間が来れば一人になれるからです。

そして、子どもと接する時間にお金が発生し、仕事をした分報われるからこそ、やり甲斐を感じるのではないでしょうか。

保護者は子どもの人生に責任を持たなければいけません。

育児に休みはなく、仕事や家事に追われた上にいつ何が起こるか分からない育児が加算されます。

そんな余裕のない生活が続き、ノイローゼになって子どもに手を上げてしまう保護者もいます。

今回は虐待を疑われる保護者への対応を紹介します。

決めつけずに様子をよく見る

子どもの体や言動、普段の生活に変化が出たら注意です。

目に見える怪我は勿論ですが、例えば大人を異常に怖がる反応を見せる、お漏らしをするようになったり、食事を上手に摂る事が出来ない等幼児返りが始まると危険信号です。

しかし、怪我をした上で幼児返りが起こると危険ですが、怪我がなく幼児返りとなるとまた話が違ってきます。

親の不仲や、下の子どもが出来た、兄弟仲が上手く行っていないなどの虐待以外の理由も考えられます。

怪我の上に幼児返りが起きた場合でも、先走って保護者に話すと余計に虐待を加速させたり、保育園との連携が取れなくなって、子どもの命を余計に危険に晒してしまいます。

まずは様子を良く見て、保護者の様子、家庭の変化なども全て調べて子どもを取り巻く環境を把握しましょう。

他の保育士にも見てもらう

一人だけの見方では思い込みや勘違いもあるので、必ず他の保育士にも確認してもらいましょう。

子どもに不信感を持たれない為にも、さりげなく着替えを頼んで確認して貰う、昼寝の間に見てもらうなどの工夫が必要です。

子どもは保育士が何をしているか分かっていないので、保護者に報告してしまう可能性があります。

そうなると保護者も警戒しだすので、必ず子どもに疑問を持たれない様に他の保育士に怪我を確認してもらってください。

保護者の精神状態を推測する

虐待を行う保護者は、精神的に追い詰められた末に虐待に走っている人が多いです。

そこで、保護者の精神状態が何故そうなってしまったのかを考えます。

保護者の虐待に走った精神的負荷の原因が分かれば、保護者に声を掛けるきっかけを作る事が出来ます。

普段の送迎の際に、怪しまれない程度に相手の話を聞いて、ストレスや不安の種を聞き出しましょう。

原因が分かったら他の保育士と対応を話し合う

原因が分かったら、今度はその原因を保育士がどうフォローできるかを考えます。

しかし、子どもの様子や明らかに保護者の様子が異常な場合はすぐに児童相談所へと通告するようにしてください。

子どもの命が懸かっている重大な問題なので、慎重な判断が求められます。

どのタイミングで声をかけるかも非常に重要なポイントです。

人間には波があり、その波が引いて落ち着いている時に声を掛けてしまうと、再び激しく保護者を混乱させ、パニックにしてしまう場合があります。

逆に波が落ち込み過ぎている時には、誰にも声を掛けて欲しくないと人を拒絶する保護者もいるので、タイミングを見計らって虐待の原因となっている事柄をさりげなく話題に出してみます。

話題の出し方はプラスな話題から

お迎えの際には、なるべく担任と保護者の二人になれる場を作りましょう。

他の保護者がいると、悩みや深い話題も切り出しにくいと思います。

そして、話題を出す場合には、いきなり直球で「最近元気ありませんね。」などの適当な言葉ではなく、悩みの原因となっている事をプラスな話題で伝えましょう。

例えば、嫁姑などの家族間での揉め事で悩んでいる場合、「今日〇ちゃんが、おばあちゃんと〇して遊んだって教えてくれたんですよ。」などの切り口です。

夫婦喧嘩が絶えない場合、「〇ちゃんが昨日お父さんとお風呂入ったって大喜びしてました。」シングルマザーで悩んでいる人には、「〇ちゃんが今日おままごとで、作ったご飯をお母さんに食べさせたいと言ってました。」など、家族の事を大好きだと言っていた事をアピールしましょう。

そういった何気ない会話から、保護者の方から、「でも…。」と悩みを切り出してくる人もいます。

人によっては向こうから来てくれるのを待つ

保護者によっては、保育士に干渉されるの自体を嫌う人もいます。

そんな人には話題を振っても余計に負担に感じさせるだけです。

そういった性格の保護者は、向こうから助けを求めてくるのを待ちましょう。

必ずそのタイミングはあるので、どれだけ冷たくされようとも、笑顔を絶やさずに話しやすい雰囲気を纏うのを忘れない様に接するといいと思います。

まとめ

保護者も子どもと同じで、タイミングや性格に合わせて接さないといけません。

虐待などのデリケートな問題は更に慎重になる必要があります。

間違った悪手を選んで、更に保護者を追い詰める事のないように気を付けてくださいね。