トラブルをきっかけに保護者との関係がぎくしゃくし始めたら

トラブルをきっかけに保護者との関係がぎくしゃくし始めたら

保育園は図らずしもトラブルの宝庫です。

保育士がいくら注意をしていても、どうしても子ども同士の喧嘩・トラブルや、外遊び・室内遊びでの怪我、保育士に構って貰えない寂しさでの泣き喚きなど、様々なトラブルが日々起こります。

その中でも、子どもの怪我は、ダントツで保護者も保育士も嫌がるトラブルです。

特に、噛み付き行為は痕が残りますし、酷い噛み付きになると、噛み付いた場所に脂肪が固まってしまって、外科手術を要する場合もあるのです。

噛み付きは言葉の出にくい0歳~2歳までと言われますが、実際は5歳児になっても、トラブルの延長戦から噛み付く事もあります。

今回はそんな様々な原因でトラブルが発生し、保護者対応を完璧にした筈が何故か保護者と距離が開いてしまった場合の対処法についてお話しします。

初期対応を思い出す

まずは溝の出来た保護者にしつこく付きまとうよりも、自分がどんな対応を行ったかをよく思い出してみましょう。

保護者を不快にする謝罪には、以下が含まれている事が考えられます。

  1. 保育士の言い訳が含まれている
  2. 怪我をした側なのにさりげなく我が子も悪かったのだと指摘された
  3. 怪我をさせた方を庇った言い方をする
  4. 無愛想、又は面倒くさそうな雰囲気、口調、表情をしていた

怪我をさせた方としては、保育士の多忙や保育園の状況は承知の上ながら、大切な我が子を怪我させたという怒りが必ずあります。

どれだけにこやかに、「大丈夫ですよ、先生」なんて言う保護者でも、必ず憤りは持っています。

それに気付かず、真剣さの無いへらへらとした謝罪は保護者を不愉快にしますし、不信感を与える原因になります。

また、「その時間帯は忙しくて」「その時たまたま違う先生が見ていたから」などの、言い逃れをするような言い訳は怒りを更に増長させます。

見ていなかったから怪我をさせた、この事を重く受け止めましょう。

そして、怪我をさせた方を庇う言い方も保護者の怒りを煽ります。

「怪我をさせた方のご家庭は複雑で…」「ストレスが溜まっていたみたいで…」など、怪我をさせられた方には全く関係ありません。

全く関係ない話で許しを請うのはおかしいです。

最後に表情ですが、表情は謝罪の際に非常に重要になります。

神妙な顔、申し訳なさそうな顔は泣きそうな表情を作ると作れます。

その表情が特に謝罪には適しています。

真面目に謝らなければと無表情を作るのは間違っています。

保護者側からすると、「謝罪を面倒くさがっているのか」「本当は申し訳ないと思っていないのでは」と、とられてしまいます。

他の保育士に探りを入れてもらう

原因となった保育士が正面切って、「何で私に対して不愉快に思っているんですか!」と尋ねても、保護者が答えてくれる訳がありません。

そういった場合は、一旦その保護者の対応を外れましょう。

そして、前に担任をしていた保育士に頼って、偶然を装って保護者に接近して貰い原因を聞き出してもらいましょう。

その際にも、「〇ちゃん久しぶりだね!」と声を掛け、「〇ちゃんに会えなくなって寂しいんですよ、私は〇クラスにいるんです。〇ちゃんはクラスや保育士にはなじめましたか?」と、自分のいるクラスを伝え、何かあったら来ても構わない事を伝えます。

そして、クラスでの様子を尋ねて保護者から、保育士への不満や不信感を聞き出します。

再発防止策をさりげなく話題に織り込む

他の保育士に原因を聞き出して貰ったら、今度はその問題を二度と起こさない様に再発防止策を保育士同士で話し合います。

そして、あからさまに「〇さんは〇が不快だったんですね、もうしません!」と正面切って伝えるのではなく、最初は保護者のお迎えの際の当たり障りのない会話を続け、さりげなく話題の中に、指摘された自分の欠点を出します。その欠点の出し方も、「今日〇ちゃんと遊んでいて、つい〇が出てしまって…ごめんね、もう先生しないようにするからね。」と反省し、しないようにする姿勢を保護者に見せます。

保護者は保育士が自覚してくれているだけで安心し、再び起こらないかと様子を見てくれるようになります。

そこで、笑顔で子どもに接し、沢山遊んで信頼関係を築く事で、欠点を克服したとアピールするのです。

まとめ

トラブル対応は保育士の業務の中でもかなり難易度の高い仕事です。

誰にでも対応の失敗は起こる事です。

そこで、自分はダメな保育士だと落ち込むのではなく、挽回するチャンスを得る為に努力をしてください。

自信を失ってしまうのではなく、自分の欠点と向き合って改善をするのです。

自分の欠点と向き合うのは辛いですが、保護者対応は保育士を続ける中で避ける事の出来ない事です。

場数を踏み、様々な保護者と接してそれぞれの保護者の性格を把握し、その保護者に合う対応を出来るようになる事が重要です。