お礼が言える子どもに育てるためには

「ありがとう」というお礼の言葉というものは、子どもの頃はもちろんのこと、大人になってもきちんと言えなくてはならない言葉の1つです。そのため、保育士は保育園にいる間に「ありがとう」と心を込めて相手に言える子どもに育てるようにしましょう。
「ありがとう」を言う意味
そもそも、どのような場面のときに「ありがとう」という感謝の気持ちを伝える必要があるのかを、子どもたちに伝えることが大切です。
まずは、保育士から積極的に子どもたちに対して何か手伝ってくれたりしたときに、「ありがとう」と感謝の気持ちを日常的に伝えるようにしましょう。お礼が言える子どもに育てるためには、最初は「ありがとう」と自分から言う経験よりも「ありがとう」と言われる経験が大切です。
その次に、自分から「ありがとう」と言う経験を少しずつ積み重ねていくことで、「ありがとう」を言う習慣が少しずつできてきます。
- 自分のために何かを手伝ってくれたとき
- 困っている時に助けてくれたとき
- おもちゃや物を貸してくれたり拾ってくれたりしたとき
- 順番を譲ってくれたとき
- 優しくしてくれたとき
保育園で生活をしていると、保育士と子ども同士の関わりはもちろんのこと子ども同士の関わりがたくさんあります。
そのため、その関わり合いの中で相手に対して「ありがとう」と感じた時に、心を込めて「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることで、相手に気持ちが伝わり相手も「優しくして良かった」「助けてあげて良かった」と思うことができます。
「ありがとう」と伝える気持ち良さと、「ありがとう」と言ってもらう気持ち良さの両方を子どもたちが感じることができた時、相手に感謝の気持ちを伝える大切さを心から感じることができます。
「ありがとう」を言う習慣
中には照れてしまってなかなか素直に「ありがとう」と言えない子どももいます。そのような子どもたちが素直に積極的に「ありがとう」を言うことができるように、「ありがとうを言う時間」などを1日のスケジュールの中に設けてみるのも良いでしょう。
1人1つ、今日1日の中であった出来事に対して順番に「ありがとう」を言います。
例
- 困っている時に助けてくれた○○ちゃん、ありがとう。
- おもちゃを一緒に片付けてくれた△△くん、ありがとう。
- 1日お天気でいてくれてありがとう。
- 美味しい給食を作ってくれてありがとう。
など、「ありがとう」を言う相手はクラスの友達だけでなく誰であっても構いません。大事なのは感謝する気持ちを抱き、言葉に出すということです。